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ガーミンデータで筋トレ内容を数値分析する方法

活用法

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Garmin(ガーミン)はランニングやサイクリングのイメージが強いですが、近年では筋トレ分析ツールとしても非常に優秀です。

筋トレの内容や強度、疲労具合を数字で確認できるので、「なんとなくやっている筋トレ」から一歩抜け出したい人にはぴったりの相棒になります。

しかし実際には、

  • 「筋トレを記録してもどう分析すればいい?」
  • 「心拍・負荷などのデータの見方が分からない」
  • 「Garmin Connectのどの項目を見ればいい?」

こうした疑問を持つ人が多く、せっかく高性能なGarminを持っていても宝の持ち腐れになりがちです。

「とりあえず筋トレモードで記録しているだけ」という人も少なくないはずです。

本記事では、Garminの筋トレデータを活用してトレーニング内容を数値分析し、効率よく成果を出す方法 を徹底解説します。

ジム通いの方はもちろん、自宅トレーニーの方でも再現しやすい内容なので、今日のトレーニングからすぐに試せます。

この記事を読み終えるころには、あなたの筋トレは

「感覚でやる筋トレ」から「データで進化させる科学的トレーニング」

へと進化します。

Garminをただの活動量計で終わらせず、本気で身体を変えるための武器にしていきましょう。

目次

筋トレを数値で見える化できるガーミン3選




Garminが筋トレに強い理由

まずは、「そもそもGarminで筋トレを記録する意味あるの?」という疑問から整理していきます。

Garminを筋トレに使う最大の強みは、運動を数値化し、進捗と改善点を可視化できること です。

感覚に頼らず、「今日はやりすぎた」「今日は追い込みきれていない」といった部分を客観的に振り返れるようになります。

ここではGarminが提供する主要データの中から、筋トレ分析に役立つ項目を紹介します。

① トレーニング負荷(Training Load)で客観的に強度を把握

Garminは心拍データから、筋トレでもTraining Load(TL)という負荷指標を算出します。

TLを見ることで、

  • 今日の筋トレ強度は適正だったか?
  • 過去と比べて負荷が足りているか?
  • 逆にオーバートレーニングになっていないか?

といった判断が可能になります。

「今日は追い込んだつもりなのに、TLはそこまで高くない」といった日が続くなら、そもそものメニュー設計を見直すきっかけにもなります。

筋トレは心拍が上がりにくい → TLは低めに出る

筋トレは筋疲労がメインで心拍上昇が少ないため、有酸素運動よりTLが小さく出がちです。

そのため後述するような心拍の上がる複合種目(デッドリフト・スクワット・ケトルベルスイングなど)を少し混ぜる と、TLの精度が向上します。

「筋トレの日はTLがあまり伸びないな…」と感じている方は、まずここを意識するだけでもグラフの見え方が変わってきます。

② セットごとの心拍変動がトレーニング強度の指標になる

筋トレにおいて心拍は非常に有効なデータです。

  • セット中 → どれだけ追い込めているか
  • インターバル → 回復がどれだけ早いか
  • トレ後 → 疲労度(HRR)がどれだけ高いか

Garminはこの流れをすべて自動で記録してくれます。

「最近セット間の回復が遅い」「心拍が全然上がらない」といった変化にも、数字ベースで気づけるのがポイントです。

セット間の回復速度で体力レベルが分かる

休憩1分あたりの心拍低下量を基準にすると分かりやすいです。

  • 20〜30下がる → 回復良好
  • 10〜15 → 通常
  • 10未満 → 疲労蓄積 or 心肺機能が弱い

筋トレ中の「後半に力が入らなくなる原因」なども可視化できます。

「今日は明らかにHRRが悪いから、予定より早く切り上げよう」など、その日のコンディションに合わせて柔軟に調整できるようになります。

③ 稼働筋群(Muscle Heatmap)でフォームの偏りを見つける

Garmin Connectでは、鍛えた筋肉部位をヒートマップで表示できます。

どの部位を重点的に使っているかが一目で分かるので、「狙った部位にしっかり効いていたか」を振り返るのに最適です。

例えば胸トレの日でも、

  • 肩前部(フロントデルタ)が濃い
  • 三頭筋が主に反応している

このような場合は胸ではなく腕寄りのフォームになっている可能性があります。

フォーム修正の指標として非常に役立ちます。

「写真や動画を撮るのはちょっと恥ずかしい…」という人でも、Garminのヒートマップならさりげなくフォーム改善のヒントが得られます。

Garmin Connectで筋トレデータを見るべきポイント

ここからは、実際にGarmin Connectアプリで「どこを見ればいいのか?」という具体的なチェックポイントを整理していきます。

データ量が多すぎて迷子になりがちな人は、この3つだけ押さえておけばOKです。

Garmin Connectには多くのデータがありますが、筋トレで最も重要なのは次の3つ。

① セットごとの分析画面(回数・重量・心拍)

Garminは以下を自動記録します。

  • レップ数(Reps)
  • 重量(Weight)
  • セット時間
  • 心拍のピーク
  • 稼働筋群

自動カウントの精度を上げる方法は後述します。

セットごとのデータを見返すことで、「追い込みきれたセット」と「中途半端に終わったセット」の違いも見えてきます。

② トレーニング負荷(Training Load)の推移

Garminの「ステータス」画面では、過去7日間のTL推移が表示されます。

ここを見る習慣をつけるだけでも、「追い込みすぎている週」「サボり気味な週」が一目で分かるようになります。

負荷ゾーンの見方

  • ゾーン上限超え → 負荷過多(疲労蓄積)
  • ゾーン下限 → 負荷不足(筋肥大しにくい)

筋トレの最適化に欠かせない指標です。

「最近伸び悩んでいる」と感じたときは、まずTLゾーンをチェックしてみると原因が見つかりやすくなります。

③ 心拍回復(HRR)で疲労状況を把握

トレ後1分の心拍低下量(HRR)は疲労確認に最適。

  • 20以上 → 回復良好
  • 12〜19 → 通常
  • 12未満 → トレ量を落とすべき

高頻度で筋トレをする人は必ずチェックしておきたい指標です。

「ガチで追い込む日」と「軽めに流す日」を決めるときの判断材料としても使えます。

Garminで筋トレを数値分析する具体的ステップ

ここからは、実際の筋トレ中〜トレ後に「何をどう操作して、どこを見ればいいのか」をステップ形式でまとめていきます。

Garmin初心者の方でも、この流れに沿えばすぐにデータ筋トレをスタートできます。

STEP1:筋トレアクティビティを選択して記録

Garminの筋トレモードを選び、記録を開始。

種目は自動判定されますが、精度を上げるために主要種目は手動選択しておくとベスト。

最初のうちは、ベンチプレス・スクワット・デッドリフトなどメイン種目だけでも手動で選んでおくと、あとから見返したときの分かりやすさが段違いです。

STEP2:セット終了ごとに回数と重量を修正

Garminのレップカウントは優秀ですが誤差があります。

精度を高めるコツ

  • レップ速度を一定にする
  • 時計を手首のやや上に装着
  • 可動域を一定にする
  • 手首を軽く返すと認識が安定

途中修正することで、分析精度が大きく向上します。

慣れてくると「セット間の休憩中にサクッと修正する→すぐ次のセットに入る」というルーティンができてきます。

STEP3:Garmin Connectでデータ分析

見るべき項目は次のとおり。

  • セットごとの心拍推移
  • 稼働筋群のヒートマップ
  • Training Load
  • インターバル心拍の回復
  • トレーニング時間と消費エネルギー

これらを見て、次回のメニュー改善につなげます。

「どの種目で一番心拍が上がっているか」「どのタイミングでパフォーマンスが落ちているか」をチェックしていくイメージです。

STEP4:データに基づいてトレーニング計画を改善する

Garminの分析を活かすと、

  • トレーニングの偏り
  • 稼働筋の弱点
  • 疲労の蓄積
  • 心拍の上がりにくい部位
  • セット後半のパフォーマンス低下原因

などが定量的に分かります。

つまり、

強い部位は維持 → 弱い部位は補強

という戦略的トレーニングが可能になります。

「毎週なんとなく同じメニュー」から、「データを見ながら少しずつ調整するメニュー」に変えていくことで、停滞期を抜けやすくなります。

ケーススタディ:Garminで胸トレを分析した例

ここからは、実際のトレーニングシーンをイメージしやすいように「胸トレ」を例にして、Garminのデータがどう見えるのかを具体的に見ていきます。

① 心拍パターンが示すこと

心拍推移の一例

  • 1セット目:110 → 140
  • 2セット目:115 → 150
  • 3セット目:120 → 160

しっかり追い込めている証拠。

休憩で20以上落ちている場合、回復状態は良好。

こうしたパターンが何週も続いているなら、「今の負荷設定は自分に合っている」と判断しやすくなります。

② ヒートマップでフォームの癖が分かる

胸の日なのに肩前部が濃くなる → フォーム改善が必要。

改善ポイント

  • 肩を下げる
  • 胸を張る
  • 手幅の調整

Garminはフォーム改善ツールとしても非常に優秀です。

ジムで動画撮影がしづらい人でも、ヒートマップを使えば「効いている場所」をある程度チェックできます。

③ TLが低く出たときの対処法

胸トレは心拍が上がりにくい → TL低め。

改善策

  • 最後に高回数のケーブルフライ
  • ケトルベルスイング10〜20回
  • 1〜2分だけインターバルトレ

これでGarmin上の負荷が適正化されます。

筋肥大メインのメニューでも、最後に少しだけ「心拍を上げるパート」を入れておくと、TLの数字ともバランスが取りやすくなります。

Garmin分析の最終目的とは?

ここまで読むと、「結構いろいろ見るところが多くて大変そう…」と感じたかもしれません。

ただ、Garminを使う最大のメリットは、感覚のトレーニングを科学的トレーニングに変えられること。

得られるものは多く、

  • 部位の偏りが数字で分かる
  • フォーム改善につながる
  • 適正負荷が判断できる
  • 疲労を予測でき、ケガ防止になる
  • 成果の停滞ポイントが明確になる
  • 最短距離で成長できるメニューが作れる

Garminは自分専属のデータコーチになってくれます。

毎回のトレーニングを「なんとなくやった」で終わらせず、「次に繋がる1回」に変えていきましょう。

筋トレにおすすめのGarmin 3選

Garminで筋トレデータを最大限活用するなら、どのモデルを選ぶかもとても重要です。

ここでは「筋トレとの相性」「日常使いのしやすさ」「価格バランス」を軸に、いま選びやすい3モデルをピックアップします。

それぞれ得意分野が違うので、自分のトレーニングスタイルと照らし合わせながらチェックしてみてください。

Venu 4|日常使いも重視したオールラウンダー



Venu 4は、明るく見やすいAMOLEDディスプレイと充実した健康モニタリング機能が魅力のモデルです。

ジムの室内でも数値がはっきり見えるため、セット間の心拍推移やTraining Loadのチェックがとてもスムーズに行えます。

  • フィットネス・睡眠・ストレス・心拍など、日常のデータも一括管理できる
  • 見た目がスマートで、ビジネスシーンや私服にも合わせやすいデザイン
  • 筋トレからランニング、ヨガまで幅広いアクティビティに対応
  • 「とりあえず1本目のGarmin」が欲しい人にちょうどいいバランス

筋トレだけでなく、ライフログもまとめて取りたい人や、普段使いのスマートウォッチとしても活用したい人にぴったりです。

Forerunner 165|軽くてコスパの良いエントリーモデル


Forerunner 165は、エントリー価格帯ながらAMOLEDディスプレイを搭載した軽量モデルです。

手首の動きを邪魔しにくいので、レップカウントやフォームチェックを行う筋トレとも相性が良く、「ガチ過ぎないけど、しっかり記録したい」というニーズにハマります。

  • 本体が軽く、ベンチプレスやダンベル種目でも違和感が少ない
  • 心拍・睡眠・リカバリー指標など、筋トレのコンディション管理に必要な要素は一通りカバー
  • 価格を抑えつつも、将来的にランニングや有酸素を頑張りたくなっても対応しやすい設計
  • 「まずはGarminを試したい」「筋トレ+ちょっとラン」くらいの人におすすめ

コスパ重視で筋トレ用Garminを導入したい人は、まず候補に入れておきたい1本です。

Fenix 8 Pro|筋トレもアウトドアも妥協しないフラッグシップ


Fenix 8 Proシリーズは、Garminの中でもフラッグシップに位置づけられるプレミアムGPSウォッチです。

高精度なセンサーとロングバッテリー、豊富なトレーニング機能を備えており、「筋トレも有酸素もアウトドアも全部本気でやりたい」という人向けのモデルです。

  • 筋トレ・ランニング・トレイルラン・登山などマルチスポーツでの負荷管理ができる
  • Training Loadや回復系指標を総合的に使いながら長期的な身体づくりをしたい人に向く
  • タフなボディと高い防水性能で、ジムからアウトドアまで環境を選ばず使える
  • 「トレーニングの軸になる1本」を長く使いたい上級者・本格派トレーニー向け

筋トレを軸にしつつ、ランや登山などもハイレベルで楽しみたい人には、Fenix 8 Proが心強い相棒になってくれます。

まとめ

Garminはランニング用デバイスというイメージを越えて、筋トレを数値で最適化できる最強ツールです。

本記事で紹介したように

  • 心拍データ(セット中 / インターバル / HRR)
  • Training Load(TL)
  • 稼働筋群ヒートマップ
  • セットごとの詳細データ
  • 過去比較による成長度の確認

これらを組み合わせることで、最小の努力で最大の成果を得られる筋トレ設計が実現できます。

Garminで筋トレを数値管理すれば、成長スピードは確実に加速します。

今日のトレーニングから、ぜひGarminのデータをチェックしながら筋トレメニューをアップデートしてみてください。

筋トレ分析に強いガーミン3選